2015 true historic 54 les paul standard
過渡期のモデル
オンリーワンスペック、54レスポール。
1953までのトラピーズテール(ブランコテール)から、個別オクターブ調整が可能になったチューン・O・マチックが搭載され始める1956までの1954〜1955辺りで造られたまさにレスポール過渡期モデルだと思います。
日本人向けに表現するならバーブリッジが1番しっくりくるでしょうか。一方、欧米人には "Wraparound brigde" (ラップアラウンド ブリッジ)と言った所ですかね。
テールピースのネック側から通し、エンド側で折り返す方法です。P-90ピックアップ1発のレスポールジュニアや、2発のレスポールスペシャルも同じ機構ですね。
テレキャスサドルは3way派だぜ!って人はハマるかも?(笑)同じくチューニング不器用ですから。更にはシングルコイルピックアップ。
ロイブキャナン氏が手にしてたレスポールもサンバーストカラーではありましたが、機構はまさに54レスポールそのもの。知った時はちょっと嬉しかったり(笑)
隠れ暴れ馬
このタイプのブリッジは良くも悪くも弦がしっかり固定されているわけではないというのも手伝ってか、テンション感が気持ち緩く感じます。そしてレスポールジュニア程では有りませんが、やはり暴れ馬な感じもなくもありません。
オクターブチューニングは左右のスタッドにイモネジがついており、各弦調整ではなく全体的な調整となります。
オーソドックスなレスポールではブリッジから外側にテールピースまで弦が張ってある状態ですが、バーブリッジギターではブリッジとテールピースが同一になっているため少しばかりスケールが短くなっています。微々たるものですけど(^^;
具体的な他機種との違い
57以降のスタンダードとの違いは、
- ピックアップ(P-90というシングルコイル)
- チューン・O・マチックが無い
- ボディがトップメイプル
- アーチドトップである
52・53のトラピーズテール+P-90ピックアップだった仕様から54のバーブリッジに変えられ、56になるとチューン・O・マチックが追加され、更に57になるとP.A.F.へと変更され、そしてゴールドトップからサンバーストフィニッシュになる58・59・60へと繋がっていきます。
こう見ても、54が1番シンプルであり布石になったモデルだと感じます。
いい意味でレスポールっぽく無い
ジャズやブルースはもちろんのこと、カッティングも歯切れよくバーブリッジの醍醐味でもあるコードスロークをジャカジャカさせるだけでも楽しい1本です。ドライブからクランチ、更にはクリーンもイケるクラシックロックにはもってこいのギターですね。スケールが短い割りにサスティーンが意外と伸びて棚からぼたもちでした(笑)
王道レスポールではあるが、ベタではない所が気に入ってます♪
現代塗装では期待薄ですが、いずれ緑青化しないかなと思ってる次第ですf^_^;
やっぱりリフィニッシュかな…
それでは〜(・ω・)ノ