キャパシタ(コンデンサ)について
ドロ沼の世界
先日キャパシタを付け替えたのでその話題を。
出音に影響のあると言われがちなハード面のファクターをバッと挙げてみます。
と、実際に違いを感じれるかどうか分からないものもありますがこんな所だと思います。
自然の産物木材を使ってる時点で、1つとして絶対に同じ音が出るギターがあるはずないと最近改めて悟りを開いた感じなんです(^^;)
で、その違いを感じにくいとされてるキャパシタやポットについてです。
例えば、Aのギターでこれ付けてこうなったとしても、Bのギターに同じものを付けると方向性は近づいても、細かいニュアンスが微妙に違ったりします。
替えてみたい、付けてみたい、と気になったら電装系はとりあえず試してみるのが1番近道です。
カスタマイズ
絶対にこうだという正解がないのもまた面白い所だと思います。
自分の物だし自業自得だしで、楽しみながら模索するもんだと思ってます。(笑)
ハムバッカーには500k抵抗値のポットに0.022μF(マイクロファラド)のキャパシタ、っていうのは一般論というか相場なだけであって、こうしなきゃいけないってものではないです。
逆にシングルコイルピックアップは、250k抵抗値ポットに0.047μFのキャパシタじゃなくてもいいってことです。
それらを応用させれば、抜けさせたいとかコモらせたいとかを、自分好みに味付けできる部分でもあります。
例えばリアがキンキン痛いなと思えば、ポットの抵抗値を下げたり、キャパシタの耐圧下げるとか容量を上げるとかすればコモったり勢いを落とす感じになります。
反対に抜けさせたければ、ポットの抵抗値を上げたり、キャパシタの耐圧高めにしたり容量下げたりすると抜ける方向です。
具体例
具体的に例を…
アンバランスピックアップなテレキャスカスタムは、フロントは太くて音量でかくて丸っこい音です。
リアが大きめのシングルコイルとはいえハムバッカーには及ばずちょっと弱いかなと錯覚してしまうほどですヽ( ̄д ̄;)ノ
フロントは音圧上げず抜けさせて、リアはキンキンなりすぎず音圧稼ぐのが理想です。
なので、ポット類はハイが強調される1Mポットにし、コンデンサで歯切れ良さは残しつつ若干元気を無くす感じの0.022μF 200VDC(コーネルダブラー)にしてます。
リアはフロントよりもちょっと控えめな500kポットで、コンデンサはハイファイ感を強めにしトーンを絞ればしっかりと効く0.1μF 400VDC(Aerovox オイルコン)です。以前より音量の差は狭くなったと感じます。
それまでは前後とも、現行販売されてる0.022μF 600VDCのオレンジドロップをつけてました。
耐圧が600VDCだけあって、元気があるモダンな印象でした。中音域が強めに出てきて歪ませるとパワーがみなぎってた気がします(^^;)
プラシーボでもない?
よく、付け替えても変わらないと言われたりしてますが、楽器屋さんで売られてる現行品でなく古めのオイルコンデンサやフィルムコンデンサは試す価値はあると思います。
間違いなく音に芯を感じます。さらに奥行きも感じ取れるかと思います。
とはいえ、全てを試した訳ではないので完全に私感です。気になった方は自己責任でお願いしますね〜。
μF(マイクロファラド)という単位
容量は数値が小さいほど、トーンを絞った時に高音域の削れ具合が弱くなります。反対に数値が大きいとしっかり削られます。
ギターでよく使用される数値で言うと、
0.001〜0.01μF(ハイパス)
↓
0.022μF(抜けさせたい用)
↓
0.033μF(中間)
↓
0.047μF(比較的コモらせたい用)
↓
0.1μF(メリハリつけたい用)
の順で、下に行くほど強く効いてきます。
フロントに容量低めで、リアに容量大きめだと前後のバランスは均等化される方向です。
全体的にコモり気味なギターなら前後とも容量低めにしてもいいかと思います。
と、やりたいようにできるのがまた楽しいんです(笑)
半田ごては改善の余地はありますけど(^^;;
ストラトの配線も変更したんですが、またの機会に…
それでは〜(・ω・)ノ